災害時に確実に使える電源設備を構築するには、日頃からの適切な管理が欠かせません。
当社では、位置情報とバッテリーデータをリアルタイムで取得し、遠隔から一元管理できる「防災バッテリー監視IoTプラットフォーム」を開発しました。非常用電源の状態を常に可視化することで、防災設備の信頼性向上と管理負担の軽減を同時に実現します。
自治体や企業では、防災用バッテリーや非常用電源の管理において、次のような課題を抱えています。
このように「いざ災害が起きた時に動かない」というリスクがある。こうした課題を解決する手段として、IoTを活用した防災電源の遠隔監視が注目を集めています。当社は、通信・データ取得・監視基盤を一体化し、防災設備管理の高度化を支援します。
セルラー通信(LTE-M等)を採用することで、現地のWi-Fiや閉域ネットワークに依存せず、全国どこでも接続が可能です。防災倉庫、避難所、公共施設など、分散配置された非常用電源を一元管理できます。
長期間の備蓄を前提とした低消費電力設計と安定通信により、継続的な監視を可能にしています。非常時に「使えない備蓄」を生まないための設計思想が、本プラットフォームの基盤となっています。設備の状態を定量データで把握することで、事後対応ではなく「予防保全型」の防災設備管理へ移行できます。
現代のデジタルデバイスにおける標準規格であるUSB Type-C端子を採用したことで、災害時の使い勝手が大きく向上しています。専用のACアダプターや特殊なケーブルを持ち運ぶ必要がなく、普段スマートフォンなどで使っているケーブル一本があれば、バッテリー本体への充電も、外部機器への給電も、どちらも行えます。
一つのポートで入力(本体への蓄電)と出力(デバイスへの給電)を完結できる双方向充放電の仕組みにより、運用は非常にシンプルです。さらに、USB PD(Power Delivery)に対応しているため、高出力な電力供給が可能。スマートフォンはもちろん、ノートPCや無線機などの通信機器も迅速に稼働させることができます。
災害時において特に重要なのが、この高い汎用性です。専用充電器を紛失したり破損したりすることが命取りになる災害現場では、市販のType-Cアクセサリで代替できる柔軟性が大きな安心材料となります。専門知識のない避難者やスタッフでも直感的に操作できるため、非常時の電源の枯渇を防ぎ、情報収集・発信に欠かせないモバイル端末の継続利用を強力にバックアップしてくれます。
株式会社カナモト様が提供する「バッテリー交換式防災電源レンタルサービス」において、当社の監視基盤が採用されました。
また、東京ビッグサイトで開催された「自治体・公共Week(地域防災EXPO)」では共同出展を行い、多くの自治体・公共機関から高い関心をいただきました。

遠隔監視システムの導入により、現地での確認作業が大幅に削減されます。従来は定期的に現地を訪れて目視や計測を行っていた点検作業が、オフィスや遠隔地からリアルタイムで実施可能になります。これにより巡回点検にかかる人件費と移動時間を大幅にカットでき、限られた人員でより多くの設備を効率的に管理できるようになります。
バッテリーの劣化や異常をリアルタイムで検知することで、災害が発生する前に対策を講じることができます。「いざという時に備蓄していた電源が使えない」という最悪の事態を未然に防ぎ、災害時の稼働率を大幅に高めます。予防保全型の管理により、本当に必要な時に確実に機能する防災設備を維持できます。
遠隔監視による点検効率化と予防保全により、人的負担を大幅に軽減します。突発的な故障対応や緊急出動が減少し、計画的なメンテナンスが可能になることで、運用を最適化しトータルコストを削減できます。また、設備の長寿命化にもつながり、中長期的な投資効率の向上が期待できます。
紙の点検表やエクセルでの手動管理といったアナログな運用から脱却し、データを活用したスマートな管理体制へ移行できます。蓄積されたデータを分析することで、設備の状態予測や最適な交換時期の判断が可能になり、より戦略的な防災設備管理を実現します。デジタル化により、複数拠点の一元管理や経営層への可視化されたレポート提出も容易になります。