株式会社サージュ


Miimo Bench System(ロボット芝刈り機完成検査装置)

当社では、HONDA(本田技研工業)製ロボット芝刈り機「Miimo」の品質を高度に担保するため、最新鋭の完成検査システム「Miimo Bench System (モデル:ST-00001)」を導入・運用しています。

本装置は、製品の外観および機能に異常がないかを多角的に検証するとともに、結果を一元管理することで、常に高い信頼性を持った製品の出荷を実現しています。

miimo検査機の画像

1. 装置の概要

本装置は、全長5メートルを超える大型の検査ラインです。ロボット芝刈り機の外観検査から高度な機能診断まで、4つの専門ステーションで一貫して実施します。

検査車両の自走移動と、自社開発のUSB-Bluetooth Low Energy変換通信デバイスにより、検査工程を完全自動化。人手を介さないことで、高精度な品質チェックと生産効率の向上を両立しています。

2. 4段階の検査プロセス

全検査工程を4つのステーションに最適配分することで、特定の工程への負荷集中を防いでいます。これにより、サイクルタイム60秒という高効率なライン稼働を実現しました。

Station 1:外観検査・個体認証

QRコードにより製品を個体識別し、作業ガイダンスに基づいた厳密な外観検査を行います。また、内部システムとの通信を確立し、検査を開始します。

Station 2:機能・安全性テスト

カッティングブレードの動作確認、衝突検知(バンプ試験)、持ち上げ検知(リフト試験)など、実稼働時に求められる安全性・機能性を自動で検証します。

Station 3:ドッキング・充電テスト


ドッキング精度確認: 自動走行で充電ステーションへ正確に接続できるかを検証します。
給電診断: ドッキング後の充電プロセスが仕様通りに開始されるかをチェックします。
Bluetooth接続確認: MiimoのBluetooth機能をリセットし、デバイスがアドバタイズ状態へ正しく遷移するかを確認します。これにより、実運用でのスマートフォンとの接続性能に問題がないことを保証します。

Station 4:最終判定・データ管理

各ステーションの検査データを集約し、厳格な基準で最終的な合否判定を行います。

判定後は合否にかかわらず全機体にファクトリーリセットを実施し、検査時の設定やログを完全に消去。お客様が常にクリーンな状態で使用を開始できる品質を保証します。

3. 本システムの主要な特長

  • リアルタイム・モニタリングとトレーサビリティ:
    産業用PCのモニターで、各製品の検査進捗・不具合情報・直行率をリアルタイムに一括管理します。
    全検査結果はデジタルデータとして詳細に記録され、ネットワーク経由で顧客サーバーに直接保存されます。問題発生時の迅速な原因究明を可能にしました。
  • 自動搬送とエラー防止機能:
    検査でNG(不良)と判断された製品は、ベルトコンベアによって自動的にNGエリアへ隔離され、合格品との混入を自動的に防ぎます。
  • 安全を最優先した設計:

    作業者の安全確保と正確な検査を両立させるため、多重の安全システムを完備しています。
    ブレードガード: 刃の動作テスト時における、刃の飛散を防止します。
    ライトカーテン: センサーで人の侵入を瞬時に検知し、装置を安全に停止させます。
    ドアインターロック: ドアの開放検知と自動ロック機能により、稼働中の不用意な接触を物理的に遮断します。
    非常停止システム: ライン全体に配備し、万が一の際も即座に全機能を停止できます。

4. 主要諸元

主要諸元
項目 内容
名称 Miimo Bench System
型式 ST-00001
装置寸法 幅 5,100ミリメートル × 奥行 2,500ミリメートル × 高さ 2,000ミリメートル
対象製品 ロボット芝刈り機
主な検査項目 外観、刃物駆動、衝突検知、持ち上げ検知、ドッキング動作、通信機能

5. 万全の保守体制

年次点検: 依頼に応じて弊社エンジニアが実施します。部品交換、コンベア・アクチュエーター等の可動機器のメンテナンス、絶縁抵抗測定、および実機を用いた総合運転試験を行い、装置の異常がないことを確認いたします。
月次点検: お客様にて実施をお願いしています。取扱説明書に基づき、外観の目視確認、清掃、および可動部の固定ネジ・ボルトの緩みがないかを確認していただいております。
リモートサポート:リモートアクセスにより、遠隔での不具合対応やメンテナンスを迅速に実施します。